はじめに
保育園の内定の連絡を受け取ると、現実感がぐっと増して「育児と仕事の両立はできるのか」「可愛い子どもと離れるのが寂しい」と不安な気持ちになる人がほとんどです。
私も保育園が決まったことへの安堵より、「こんなにのんびり過ごしていた自分は再び仕事ができるだろうか」と不安でした。
しかし復帰後3年目の今の私は、ドタバタな日も多々ありますが、子育てと仕事と家事をこなし、その合間に趣味の時間を取れる日もあります。
育休中、子どものことで精一杯の毎日を過ごしていると、働いていた頃の記憶がいつのまにか薄れていくのは当たり前。
“なんとなく”不安な部分を解消するために、ひとつずつ準備をすることをおすすめします。
今回は「復帰前編」。次回以降に「保育園準備編」と「復帰後編」もまとめる予定です。
職場へ連絡をする
人事部や所属する部署のメンバーに連絡をし、保育園が決まり復帰したい旨と育休取得の感謝を伝えます。
時短勤務の希望があれば、同じタイミングで相談しておきましょう。
同僚など連絡をしやすい人がいれば、最近の社内の様子を聞いてみたり、
部署異動がある人は、その部署の人や近い人に話を聞いてみたりすると、復帰後の働くイメージが少しずつ湧いてきます。
働いていたときの一日のスケジュールや仕事内容を思い返す
子どもの予定を考える前に、まずは産休・育休前に働いていたときの一日のスケジュールを思い返してみます。
何時に起き、食事や身支度、家事にどれくらい時間をかけ、職場に行っていたのか。
職場ではどのような仕事を行い、何時に帰宅して食事を摂り、就寝していたのか。
それが復帰後のスケジュールを考えるベースとなります。
起床時間を早めるのか、短縮できる時間はあるかも考えてみましょう。
それから、仕事内容や何に注力していたかについて、具体的に思い出してみると働いていた頃の感覚が少しずつ戻ってきます。
朝の送迎前・夕方の送迎後のスケジュールを立てる
上記で思い出した一日のスケジュールに子どもの予定を組み込んでいきます。
主な項目をまとめてみました。
―朝―
- 子供を起こす
- 朝食の準備
- 食事
- 着替え、支度
- 保育園の送迎
―夕―
- 保育園の送迎
- 夕食の準備
- 食事
- お風呂の準備
- 入浴
- 保湿、着替え、歯磨き
- 寝かしつけ
必ずしもこの順番である必要はなく、例えば起床後すぐご飯が食べられる子であれば、朝食の準備や大人の身支度を整えてから起こすのもありです。
終業後のお迎え後もやることは盛りだくさん。何にどれくらい時間がかかるかを意識して過ごしてみましょう。
家事や育児の分担について考える
スケジュールを考えていると、限られた時間の中でやらなくてはいけない事が多くて不安になる人もいるかもしれません。
全部を1人で行おうとせず、夫婦で話合い、できる限り分担するようにしましょう。
「妻の育休中は育児や家事を任せていたため、何をすべきなのかわからない」という男性も多くいます。
リストにして可視化するのもおすすめです。
夫婦どちらかが朝早い、または夜帰ってくるのが遅い場合は、洗濯や掃除などの家事を担うことでバランスを取りましょう。
我が家の場合はお互いの仕事のおおまかな予定を、スケジュール共有アプリで把握しています。
すると「ワンオペが続くから今日は料理を頑張るけど、明日はお惣菜を買って帰ろう」と数日単位で体力の温存を考えられることができます。
また、買い物は週末に一度まとめ買いをしていますが、時間が取れないときはネットスーパーを利用することも。
食事の支度は副菜を週末に作り置きする、お肉に下味をつけた状態で冷凍しておき、食べるときは火を通すのみにする、など調理の時間を減らすようにしています。
起床・睡眠時間を決め、実践する
一日のおおまかなスケジュールが決まったら、実践してみましょう。
実際に行ってみると、頭で考えていたよりも時間のかからないこと、逆に時間がかかりそうなこと、色々出てくると思います。
子供の機嫌によって所要時間も変わってくるので、詰め込みすぎないことが大切です。
特に朝は「仕事に遅刻してしまう」という焦りからイライラしてしまうことがあるので、私は洗濯や次の日の荷物の準備は、夜子供を寝かしつけてから行っています。
便利家電の導入を検討する
自動調理機能が付いているオーブンや調理鍋、食器洗い機、ロボット掃除機、ドラム式洗濯乾燥機など、色々な便利家電が販売されています。
我が家ではヘルシオとパナソニックのドラム式洗濯機を導入。
ヘルシオはフライパンで調理をしている間に、同時並行で別の料理を作れて大変便利です。
保育園に通い出すと子どもの洗濯物が格段に増えるので、洗濯乾燥機は私の必須アイテム。(一日3回以上着替えている日もあります…!)
洗剤の自動投入機能もお気に入りです。
まとめ
不安を抱えるということは、うまくできるように頑張ろうと思っている証拠。
まずは育児を頑張っている今の自分をたくさん褒めてあげましょう。
それからもうひとつ大事なことは、毎日すくすく育つ子ども、支えてくれる夫や家族、育休中に自分の仕事を代わりにしている人に感謝の気持ちを持つことです。
復帰後のスケジュールについては、最初から予定通りできる方がまれなので、「考えた通りにできなかった」と落ち込む必要は全くありません。
トライアンドエラーで、徐々に子どもや自分達のやり方やペースを掴んでいきますし、子どもの成長とともに時間がかかるところ、楽になるところがどんどん変化していきます。
どんなことも、きっといつかなんとかなりますし、うまくいかないことも、それはまだ移行期だから。
頑張りすぎずに変化を楽しみながら、仕事復帰前の準備をしていきましょう。